フィナステリドの脱毛防止効果について
2017/07/31
たいていの場合、髪の毛は年齢とともに薄くなるのが自然なのですが、中には若いうちに脱毛症などが原因で髪の毛が薄くなる人がいます。
これは、とてもショッキングです。
そのような方のために、現在は脱毛症に効果があるとされるフィナステリドがあります。
このフィナステリドがどのようなもので、またどのような効果を発揮するかを説明します。
フィナステリドの服用で男性型脱毛症を改善
フィナステリドは、前立腺肥大症や前立腺癌の治療にとても効果が高いとされてきた薬です。
またこれを投与していた患者の中には、髪の毛が濃くなったという、意図しない効果も見られました。
そのため、毛髪環境の改善にも効果的であるとして、現在は脱毛症などの治療薬に使用されています。
フィナステリドは、1998年に発売されたことをきっかけに、世界各国で使用されるようになりました。
そして、日本でも医薬品として厚生労働省から正式に認可されています。
フィナステリドに効果のある症状
フィナステリドに効果のある脱毛症にも、様々な種類があります。
例えば20~30代に掛けて症状が現れる若年性脱毛症、30~40代に症状が現れる壮年性脱毛症があります。
これらはいずれも男性ホルモンとの関係が強く、男性特有の症状であることから、総称して男性型脱毛症と呼んでいます。
2つの症状に共通しているのは、毛髪が本来のヘアサイクルよりも早く脱毛してしまうことです。
具体的には、髪の毛が次第に細くなり、また毛が生えても産毛のうちに抜けてしまい、最終的に毛が生えなくなってしまうのです。
また、この症状の原因は、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼが変化して、DHTが作りだされることにあります。
フィナステリドは、このDHTの生産を抑制する効果があるのです。
フィナステリドがDHTを抑止する
テストステロンの大半は睾丸で生産され、5αリダクターゼは毛乳頭に存在します。
睾丸で生成されたテストステロンが血液を循環して、頭髪の毛乳頭まで到達します。
そしてそこで5αリダクターゼと結合するとDHTが生成され、これが脱毛の原因となります。
また発毛については、毛乳頭と毛母細胞との連携により髪の毛が生成されています。
つまり、髪の毛を生成するために必要な毛乳頭にDHTが付きまとうと、非常に危険なのです。
この危険なDHTを阻害し、ヘアサイクルを回復する役割を持つのがフィナステリドです。
薄毛になって間もない状態であれば、毛根が生きている可能性が高いため、フィナステリドの効果により回復が見込めるでしょう。
そのため、早めの対策が肝心なのです。