プロペシアの副作用その2 -EDについてー
2017/07/31
プロペシアは男性型脱毛症の治療薬ですが、その副作用としてEDになる可能性があります。
男性にとってハゲ・薄毛は重要な問題ですが、EDもまた深刻な問題です。
なぜプロペシアを使用するとEDとなってしまうのか、プロペシアを使用した際の副作用と、EDについての説明をしましょう。
プロペシアはもともと発毛用の治療薬ではなかった
プロペシアの有効成分は、フィナステリドといわれる化学物質です。
このフィナステリドは、抗男性モルモン薬として、男性ホルモンであるテストステロンをDHTへ変換する酵素である2型5-α還元酵素を、阻害する作用があります。
少し難しい話ですが簡単にいえば、フィナステリドは前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬として開発されたのです。
その後に発毛作用があることが判明し、米国にて男性型脱毛症の治療薬として開発され、世界60ヶ国以上で承認される医療用医薬品となりました。
プロペシアの副作用である勃起不全
プロペシアにいくつか副作用があるのは周知の通りですが、服用を中止すると後遺症を発症する恐れがあります。
これはポストフィナステリド症候群、通称PFSといわれています。
ポストフィナステリド症候群は、先に説明したフィナステリド含有薬による後遺症のことです。
プロペシアの服用中は感じなかったのに、服用を止めると明確に症状となって表れるのが特徴で、症状の種類は勃起不全、射精不全、性欲不全などです。
プロペシアを服用している人が、必ずこれらの症状になるわけではないのですが、副作用としてこのようなリスクを持っていることは理解して使用する必要があります。
プロペシアの副作用の原因
プロペシアは、2型5-α還元酵素を抑制する作用を持っています。
男性型脱毛症では、男性ホルモンがこの2型5-α還元酵素によって、DHTという更に活性が強い男性モルモンに変えることで効果を高めています。
更に細かい効果を説明すると、この5-α還元酵素は1型と2型があるのですが、プロペシアは2型を抑えることに適しています。
しかしこの2型は、実は性機能に関する部位にも存在していることが判明しています。
この2型を抑えてしまうと、副作用として勃起不全などの症状が出てしまうのです。
プロペシアを使用すると、このようなリスクがあることを承知の上で、使用して欲しいと思います。
薄毛とEDのどちらを取るか、男としては苦渋の選択ですが、副作用を発症した場合には、服用を継続するかどうか、ご自身の優先順位や人生設計等も含めて十分に検討するようにしましょう。
プロペシアを飲んで必ずこの副作用が発生するわけではありませんが、深刻な問題となりうるため、覚悟は必要です。